ギャップ萌え、というのはこういう時に使うのが正しいのだろうか。
中目黒のRED BOOKから独立され下北沢のBONUS TRACKでしばらく間借り営業をされていた「tyon」が代々木にお店をオープンされたと聞き、直後に訪問した時のレポ。
中と外のギャップがすごい
google mapsの情報をもとに辿り着いたのは一軒の民家。表札まで出ていて、外観からは全くお店だとは思えないのだが…。
扉のところをよく見てみるとTYONと書いてある。どうやらここで合っているらしい。
意を決して扉を開けて中に入ると…。
中めっちゃおしゃれですね。ギャップがすごい。
古民家の外観からは想像できないくらい一階部分は広々としており、お店になっている。
すでにカウンターに数名、テーブル席にも何名か先客がいたがなんだか洒脱な雰囲気の人が多い。
料理がすごい
メニューを見てみるとラム肩のローガンジョッシュ、大山鳥のグレイビー、ラムキーマ、バターナッツカボチャと里芋のクートゥなど、インド料理に根差しながらも地域を横断するスパイス料理がオンメニュー。
アチャールやドリンク、伊根満開という古代米で作られた少し珍しいお酒、ビールなんかも大変充実している。
牡蠣のアチャール
魚の味がする。旨味がブーストされておりお酒に抜群に合う牡蠣のアチャール。
ラム肩ローガンジョッシュとロティ
自家発酵させているというロティとラムのローガンジョシュを共にいただいた。ラムは柔らかく、乳っぽい香りがする。グレイビーは少なく、カレーというよりはお酒に合わせる前提のスパイシーな肉料理である。
話を聞くと最近カシミールに行ってきてワザ(カシミールの伝統的な料理職人)の人たちと会ってきたという。赤みをつけるためにマワル(Mawal)と呼ばれる花(ケイトウ)を使うのだが、それも現地で買ってきて使っているようだ。
大山鶏のグレイビー
括弧付きでチェティナードスタイルと銘打っているチキングレイビーは確かにチェティナード系統の香りがする。ロースト感と唐辛子感は少なめだがカルパシは確かにいる。鶏肉が柔らかくビールが進む。
お皿が個性的でどれも可愛いのだがある作家さんの作品を使っているそうだ。
スパイス鴨のコンフィ
カレーではないけど鴨のコンフィも頼んだ。皮がパリッとしてジューシーで美味しい。
コリアンダーシードが塗されており、フルーティな添え物との相性が良い。
まさに隠れ家レストラン。内装と外観のギャップが大きく驚きと共に始まる体験だったが、料理を食べると随所へのこだわりが感じられるお店。
店主さんのお話も面白く、少し珍しいお酒も飲めるため何度も通いたくなってしまう。
人気が出て入れなくなる前に再訪したい。
お店の情報
営業情報はInstagramをご確認ください。
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