日本で入手できるインド米を食べるシリーズ。
今回は南インド・タミルナード州を中心に日常的に食べられているポンニライスについて。ポンニライス、なんか可愛い響きですよね。ポニーライスとは言わないと思う、多分。
写真はアラビア海、インド洋、ベンガル湾の三つの海を臨むカニャークマリというインド南端の街に行った時に食べたミールス。ポンニライスが使われている。
ポンニライスはバスマティライスやタイ米ほど長くはなく、日本米と同じくらいか少し大きいくらいのサイズ感。パラパラとしていてそんなに香りも強くないので、ミールスで提供されるようなシャバシャバの汁物やおかずと混ぜて食べるのにちょうどいいお米。
ポンニライスの基礎知識
使いかけの写真で申し訳ないが、西葛西で入手したポンニライス。新大久保でも買えます。
ポンニ炊飯米、というのはなかなか違和感のある言葉だが、BOILED RICEという意味。ちなみにタミル語ではபொன்னி அரிசி と書き、「金のような米」という意味らしい。タミル語読めないのでわかりましぇん。。。
YouTubeで出てきた、なんかロマンティックなポンニライスのCM。
マッタライスの記事で書いたのだが、ポンニライスにも生米(raw rice)とパーボイルドライス(par-boilled rice)の2種類があり、これはパーボイルドライスってことなんですね。長いので単に「ボイルドライス」と呼ぶことにしよう。
どちらかといえば日常的に食べられているのはボイルドライスの方で、既に加工されてある分茹でてもそんなに伸びなかった。生米はまだ扱ったことがないのだが、結構伸びるらしい。
ボイルドライスの方が生米よりも調理時間がかかるけど、精米する時に失われる栄養素がそのまま摂れるので栄養価も高くなる。
料理としての使い道としてはそのまま炊いて食べる他にもプラオにしたり、粉にしてイディアッパム、ドーサ、イドリなどのティファンに使ったり、スイーツの材料に使われたりする。
ビリヤニにも使えるみたいですね。
ポンニライスの調理方法
バスマティライスやジャスミンライスは香りが強いのでホコリをとる程度に洗えば良いのだが、ポンニライスは2~3回水を取り替えて洗った方がいいようです。
予め30分以上水に浸けておき多めの水(例えば米200gなら2Lくらいは必要)で生米なら6-7分、ボイルドライスなら13-14分程度を目安に茹でる。塩は入れなくても良い。写真は13分くらい茹でたボイルドポンニライス。
好みの茹で具合になるまで、パスタを茹でる要領で味見をしながら自分なりのタイミングを探りましょう。レシピとは言えないレベルで申し訳ない...。
炊飯器で炊く場合は、洗った後浸水なしでお米の二倍量の水を入れて普通に炊けばおk。
終わりに
需要があるかわからないけど今回はポンニライスについて軽くまとめてみた。やはり日本では日本米が強いのでインド米はそんなに普及しないような気もするけど、日常の選択肢にインド米があったら結構楽しい。
ただ、かなり入手性が悪くてなかなか普段遣いの米として使えるかは微妙なところだ。
都内だったらいくつかのスパイスショップで買えるけど、オンライン販売ではあんまり見つからない。しかも今はコロナでインドも混乱しているのでスパイスの流通が厳しくなっているという。
8/15追記
経堂のスリマンガラムさんでポンニライス が食べられるそうです。
コメント
お礼です。
多国籍の食材店で、持ち帰りしやすい大きさ(1㎏)でしたので、購入しましたが、ほかのお米より値段が高く、どういった種類か調べたところこちらにたどり着きました。こちらのサイトが一番わかりやすく、詳しかったです。
ありがとうございました。