カレーを食べる

理解の外にあったカレー、MURA(代々木)

先日、久しぶりに自分のカレーの概念の外にあるカレーに出会った。
代々木にリボーンした紅茶屋さん、MURAのカレーである。

以前自由が丘にあり、2003年に閉店した伝説の紅茶屋さんが17年の歳月を経て代々木に復活したという。ちなみに自分は16歳JK()なので当時はまだ生まれてすらいない。

なので復活を遂げた名店だとか、思い出補正だとか、そういう付加情報は自分にとってはゼロ。全く初めての経験としてそのカレーに相対した。
歴史的経緯とか、それに付随するエピソードとか、そういうメタデータはどうでもいい。


Google マップを頼りにお店の場所を探すも、かなり迷ってしまった。おそらく反対側に外に通ずる入り口があったのだが、建物の内部から迷路のような通路を抜けてやっとこさたどり着いた。


紅茶専門店の不思議なカレー

店内のお客さんはまばらだったので、レジの目の前の壁側の席を選んだ。厨房の動きが半分くらい見える席だ。

メニューを眺めると、紅茶が46種類もある。シングルオリジンのものも、オリジナルなものも。チャイも、塩バター茶というチベットで飲むような珍しいものもある。あくまでここはカレー屋ではなく、紅茶専門店なのだ。


フードメニューはカレーとフォーしかない。(メニュー上の区分はフォーも「MURAスペシャルカレー」のうちとなっている)
MURA カレー/ナッツライス/サラダ/マサラチャイのセットをお願いした。


来た。サラダがでかい。飲み会だったら10人前くらいにカウントされそうな量のサラダだ。
玉ねぎのみじん切りなどをカチュンバのように和えたものが乗っており、それがうまい。

サラダを何口か食べた時点でカレーが到着した。まず、見たこともないビジュアルが飛び込んでくる。かなり量が多い。

ナッツライス(という言葉を初めて聞いた)の上に、ドロドロのクリーム状になったカレーが載せられており、大量のコリアンダーリーフドライフラワーが散らされている。ライスの横に添えられるようにホールトマトがいる。

ローズが混ざっているからなのか、香りが不思議だ。
食べ進めてみるも、カレー経験の少ない自分には一体どういう作り方をしているのかわからなかった。何が入っているのかを分析しつつ、一口ずつ恐る恐る食べ進めた。

油はおそらく結構多いのだがくどくはない。キャベツ、セロリ、玉ねぎがいて、カシアやカルダモンなどの姿は確認できた。
後で調べたところ実は鶏胸肉が溶け込んでいたらしいのだが、自分にはよくわからなかった。
そのカオスを煮込んだようなカレーは口当たりはクリーミーなのだが、舌を刺す辛味はそれなりにあった。

美味しい。美味しいんだけど、理解が追いついていなかった。なんと表現してよいのか。いや、カレーを言葉で表現しようとすること自体が野暮なことだ。これは、語り得ない事柄に属すものなのかもしれない。これ以上は口をつぐもうと思う。

ローズを混ぜつつ、コリアンダーリーフを混ぜつつ、たまにトマトを混ぜて食べる。サラダに載っている玉ねぎも、カレーに混ぜるといい感じだ。

店内にかかる音楽も耳に飛び込み、自分の中でカレーの一部となっていた。
私は、一口食べ進めるごとによくわからない興奮に包まれていた。

そして気がつけばカレーはもはや皿の上からは消えていた。
ビッグなマサラチャイも、ふんわりと香って美味しかった。

近いうちに、もう一度食べにいくかもしれない。
今度はしっかり紅茶も楽しもう。


お店の情報

営業時間

定休日:水曜

月火木金:11:00 – 19:00

土:11:00 – 19:00

​日:11:00 – 19:00

※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

紅茶専門店 MURA
紅茶専門店 自由が丘MURA 17年ぶりに代々木の地で復活。美味なるカレーとチャイ、そして独特の店内の雰囲気が人々を虜にした。

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