日本で入手できるインド米を食べてみるシリーズ。インドには6000種類以上のお米があるらしい。
今回は南インドのテランガナ、アンドラプラデシュ、とカルナータカを中心に栽培されているソナマスリ米について。ちなみにバスマティはインド北部(ウッタラカンド州、ウッタルプラデシュ州、パンジャーブ州)やパキスタンを中心に栽培されている。
ポンニライスに比べて日本でも手に入りやすく、新大久保や御徒町の南アジア食材店でなくてもオンラインでも買える。1kg 700円くらい。
ソナマスリライスの基礎知識
ソナマスリ( sona masoori rice ,sona masuriやsona masoori, samba masuri, jeela karra masuriなどとも呼ばれるらしい)はバスマティライスなどと比べるとかなり小粒のお米で、中粒米と分類される。香りはバスマティなどに比べると弱く、炊くとパラパラに仕上がる。
sona という品種と masoori という品種の掛け合わせでsona masooriというらしい。ソナマスリは香りは弱いけど無臭というわけではなく、日本のお米と比べると少し甘いような香りがする。
ビリヤニやプラオを作るときには香りの強いバスマティが向いているが、日常の食事においては香りが強すぎるお米は飽きる。実際、南インドではバスマティはミールスには合わせない。
練馬のケララバワンでは、サンバルやラッサムなどの南インド料理と合わせて食べるのはソナマスリが向いているという考えのもとに、ミールスにソナマスリ米を使っていた。日本米より少し大きくパラパラしていて、ギーをかけただけで食欲をそそる香りが漂う。
日本米より水を多く吸って膨らんでいるので、たくさん食べてもなかなかお腹いっぱいにならない。実質カロリーゼロである。(やたらすぐに腹が減る)
ソナマスリの炊き方
湯取り法
インド米は全般的にパスタのように茹でて炊ける「湯取り法」で調理できる。そういう法律があるわけではない。
湯取りで調理する場合は、軽く洗って30分程度水につけたあとなるべくたっぷりの沸かしたお湯で7分程度茹でるだけ。
炊飯器で炊く
炊飯器で炊く場合は水が透明になるまで水を取替えながら繰り返し洗ってから炊く。分量としては米:水=1:2を目安として普通に日本米と同じように炊くと炊ける。
湯取りの場合も炊飯器炊きの場合もそれほど仕上がりは変わらず、パラパラとしたお米になる。癖も強くないので、南インド料理などに合う。
日本米とブレンドもおすすめ
そんなこんなで普通にソナマスリライスを単体で楽しんでいたのだが、ブレンド米のおいしさを知ってしまった。
今日、桜新町の砂の岬に久しぶりに訪問し、ミールスで使われていたお米を聞いてみるとソナマスリと日本米のミックスだという。
砂の岬の各料理自体が一つ一つ丁寧に作ってあって大変に感動するレベルで美味しいのだが、その料理をしっかりと受け止めていると感じたお米だった。
ソナマスリライスのパラパラ、粒のしっかりした感じと日本米のもちもち、まとまり感が合わさってお互いの欠点を補い合っていると感じた。
影響を受けやすい自分は、インスパイアされて早速夕飯で作ってみた。
ソナマスリ米と日本米を1:1の割合で量り、それぞれよく洗ってからブレンド。あとは炊飯器で通常モードで炊くだけ。日本米のチョイスは固めに炊き上がる高アミロース米がいいと思われます。
シャバシャバ系のカレーには合うかもしれない。
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