夏場はココナッツミルクが入ってシャバシャバな南インド料理などが食べたくなってくるが、ココナッツオイルが常温で固まってしまうほど寒くなってくると、次第にネパール料理やベンガル料理が食べたくなってくる。
12月は西ベンガル料理についてリサーチしており、まずは復習も兼ねて久しぶりに西ベンガル料理の名店、プージャーを再訪した。バングラデシュ料理を食べられる店は東京でもあちこち増えているのだが、インド側の西ベンガル州の料理をちゃんと食べられるお店というのが案外少ない。
下町情緒が広がる町屋のプージャーはそんな西ベンガル料理を出す貴重なお店だ。
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店の入口には相変わらず「ナンありません」の張り紙があった。ナンはなくともルチはあるのだろうか。
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ランチタイムの選択肢はスズキのマスタードカレー、えびのトマトカレー、チキンカレーの三種類。もちろん全部いきました。
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ドドン。
三種のカレーに加えて、ダールとアルポシュト(ケシの実ペーストでじゃがいもを炒め煮したやつ)とベンガルの生野菜サラダもついてきた。こいつはうれしいですね!
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ダールしゃばめに仕上がっており、塩分はきつくない。ターメリックは多めで、カロンジとギーが香っている。
そして付け合せのアルポシュト。これはベンガル人にとってはソウルフード的な食べ物であり、これがないと一日が始まらないレベルで重要なアイテムだという。
ペーストがなめらかで、じゃがいもと一緒にズッキーニが合わせて煮込まれていておいしい。ケシの実といっても違法なものではなく、発芽しないようになっているので大丈夫。コクとナッツ感が加わって、なんともいえない味。塩味は濃い目。
エビのトマトカレーはぷりぷり。トマトはペーストかな…?南インドのココナッツミルクのエビカレーなどに慣れ親しんでいるとかなり新鮮な味わいかもしれない。
チキンカレー。手羽元が柔らかく煮込まれてホロホロとほぐれる。マスタードオイルと砂糖が入ったベンガルのチキンジョルだな〜と思ったが、ちょうどよいぼんやり加減に仕上がっていて、自分だったらもう少し塩を利かせてしまいそうなところだがこれがベストなんだと信じられる味だった。
そしてスズキのマスタードフィッシュカレー。マスタードがなめらかで全くきつくない。最近自作したマスタードペーストはもっと粗くてエグ味の強いものになってしまっていた。スズキの身もほわほわで柔らかくおいしい。
もっとフィッシュカレーのレパートリーが増えたら面白いなあと思いますね。
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そしてミシュティドイ!バングラデシュの結婚式に強制参加させられたときに食べさせられたな。
煮詰めた牛乳にカラメルを混ぜて、種菌のヨーグルトと一緒に発酵させるんだとか。甘くてコクがあって酸っぱくて、唯一無二の味わい。そのうちコンビニとかで売り出してほしい。
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チャイはベンガル式の濃ゆいチャイだった。濃い甘い中に塩味を感じるのは牛乳が煮詰められているからだろう。
どれもこれも美味しかった!ディナーでアラカルト再挑戦したいやつだこれは!近いうちにまた行きたい。パンチフォロンが使われている料理がなく豆と魚にカロンジが使われていたのが記憶に残っている。
お店の情報
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