インドやネパールを始め、南アジア諸国ではどこでも共通して「ダール」が食べられている。「ダール」はひきわり豆であり、ダルという言葉自体がサンスクリット語の「分割する」という言葉から来ている。豆は栄養豊富であり、特にベジタリアンの人々にとって日々の食事の重要なタンパク源となる。
ダールのバリエーションは無限にあるので全てを紹介するのは難しいが、ここでは黒ウラド豆を使ったダールを紹介する。
ダルはミックスした方がうまいと言われており、今回はポカラで教わった黒ウラドダルとマスルダルを混ぜて使うバージョンにする。
材料
- 黒ウラドダル 150g
- マスルダル 50g
- ターメリック 3g
- 塩 8g〜調整
テンパリング
- ギー 大さじ1
- サラダ油大さじ1
- 赤唐辛子 2本
- ジンブー 1g ※ジンブーの解説はこちら
- クミンシード 2g 焦がす
- ニンニク 2粒 細かいみじん切り
作り方
- 豆は2種類を混ぜた上でよく洗い、30分以上浸水する。浸水することで豆が煮えやすくなり、調理時間が短縮できる。浸水に使用した水はデンプンなどが溶け出していることがあり焦げやすくなるので捨てる。
- 鍋に豆と4倍量の水、ターメリックを入れて煮る。圧力鍋であれば20分、普通の鍋なら1時間半ほど、豆が指で潰せるくらいになるまで。豆の量が多いと圧力鍋から噴き出すので注意。
- 豆が柔らかく煮えたら泡立て器でかき混ぜながら、豆の粒を崩していく。より滑らかにしたい場合はハンドブレンダーを使っても良い。塩を加え、スープ状になるまでお湯を足す。
- 豆が崩れてトロトロのポタージュ状になるまで煮続けていく。
- 小さなフライパンやタルカパンを使ってギーでテンパリングしていく。フライパンを先に温め油を敷く。唐辛子が真っ黒に焦げるまで加熱し、クミンシードが半分焦げたらニンニクを入れきつね色にする。
- 仕上げにジンブーを入れ焦がさないように注意しながら香りを立たせる。10秒程度で良い。
- 油ごとダールにかけ、塩分を調整して完成。
完成したらご飯と一緒に食べる。
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