西インド料理店

実店舗化した西インドスパイスガヤバジ(浅草)

2月某日、ガヤバジさんを訪問しました。同じ浅草での間借り時代に訪問したことはあったのですが、今回はクラウドファンディングで資金調達してからの実店舗化ということで、おめでたいですね。

ガヤバジさんは日本ではまだまだ少ない西インド料理をベースにしたカレーを出すお店です。
自分は未訪問ですが木〜日はモーニングとして7:00〜10:00まで営業されており、朝からミサルポへワダパオバジなど西インドの朝ごはんが食べられるのもアツいですね。インドの都市部では朝ごはんを食べられるお店や屋台って結構充実しており、まだ外が暗いような時間からお店がたくさん出ています。

ミサルポへとは...発芽した豆で作ったカレーを激辛スパイシーに仕立てたミサル、潰して干したお米ポへに浸した料理。西インドのプネーやコラプールなどで朝食や屋台メニューとしてよく食べられている。
ワダパオバジはムンバイ発祥の屋台料理パオバジ(パンと野菜カレー)とワダパオ(ポテトコロッケとパン)の融合?
 

看板を見ると何やら呪文のような単語が並んでいますね。
自分のインド経験を元に解説していきます。

コラプールの白カレー赤カレー

パンドララッサタンブララッサはマトンと唐辛子で有名なマハラシュトラ州コラプールKolhapur発祥の料理で、直訳すると白い汁・赤い汁となります。ラッサrassaというのは“汁”というか“グレイビー”というか“カレー”というか、なんとも漠然とした概念ですが、コラプールに行ったときにはターリーの一部として提供されお代わりし放題になっていました。

典型的なコラプールのターリーはこういう構成で、マトンを煮てとったダシ汁から赤いカレータンブララッサと白いカレーパンダララッサを同時に作り、ダシを取った後の肉を炒めてマトンスッカ(ドライカレー)にします。

KolhapurのWikipediaにも登場しています。

Kolhapur is famous for its unique soup-like curries called "Pandhara Rassa" and "Tambda Rassa" which are served as a part of a Thali. "Pandhara Rassa", which can be loosely translated to white curry, is a soup-like dish made from mutton stock and coconut milk infused with spices like cinnamon, coriander, ginger, and garlic. It is served as an appetizer, and also as a part of the main course. It is noted for its medicinal uses against cough and throat ailments. "Tambda Rassa", red curry, is a spicier form of the dish made by substituting coconut milk with red chilies.[26]https://en.wikipedia.org/wiki/Kolhapur#Cuisine

コラプールでは、ターリーの一部として提供される “Pandhara Rassa “と “Tambda Rassa “というユニークなスープ状のカレーが有名である。「パンダララッサ」は、マトンのスープとココナッツミルクに、シナモン、コリアンダー、ジンジャー、ガーリックなどのスパイスを加えたスープ状の料理で、「ホワイトカレー」と大まかに訳すことができる。前菜としてはもちろんのこと、メインディッシュの一部としても提供される。咳や喉の病気に効果があると言われている。”また、ココナッツミルクの代わりに赤唐辛子を使った「タンブラ・ラッサ」(レッドカレー)は、よりスパイシーな料理である。


もやしカレーミサル

ミサルは一晩水に漬けて発芽したムング豆やMatki豆(モスビーンズ)を使ってスパイシーに仕上げた”もやしカレー”とでもいうようなものですが、(日本のもやしほど伸び切ってはいないのでぜんぜん違うけど)Misal Pavとしいう名前で朝ごはんやスナックでパンのおかずとして一緒に食べられることが多いです。

これはPuneで朝ごはんに食べたMisalです。
Misal自体はKolhapur発祥らしいですが、そこから広く広がっており、Puneはちょっと甘い、Kolhapurではちょっと辛いというようなバリエーションがたくさんあるようです。


実食レポ

間借りでお邪魔したときは看板にあるようなワンプレートにプレーンチャパティとほうれん草入りのグリーンチャパティの両方が乗っているような形式でしたが、実店舗化し西インドのプネー、コラプール、ゴア、ムンバイなどの料理からあちこちサンプリングして「カレー」っぽい形に落とし込んでメニューを構成されている様子。

このときは6種類のカレーのなかから3つまで選べるようになっており、ラインナップもキーマカレー、パンドララッサ(白カレー)、タンブララッサ(赤カレー)、カラマトン(黒カレー)、ミサル(豆カレー)、ベジコラプリ(コラプール風の野菜カレー)など豊富。ゴアのカフレアル(ハーブとスパイスのペーストに肉を漬け込んだ料理)も選べるラインナップに入ることがあるようです。

このときは3種選べるカレーから結局パンダララッサ、タンブララッサ、ミサルを選択。
全体的な印象として、インド料理をそのまま持ってくるのではなくカレー的な形に落とし込んでいる感じがした。明らかに知っている日本のカレーではないんだけど、食べたことのない人にも親しみを感じられるような緩やかなつながり。

赤のタンブララッサはマトンを使ってとろみのあるように仕上げられていて、米に合う。本来はもっと汁っぽくて激辛だったりするのだが、唐辛子の効いたマトンカレーとしておいしい。

白いカレーのパンダララッサは鶏肉が使われており、チキンもマトンも両方食べたいという願望を叶えてくれる。

ミサルはインドで見たものとはだいぶ違う感じで、「カレー」として仕上がっていた。

ムング豆が使われており、ドロドロの仕上がり。カレーリーフもたくさん使われていて、米に合う変則ダルカレーのように楽しめた。

ご飯はバスマティ。
他にもスパイシーなゆで卵マサラやカチュンバルサラダ、ひよこ豆を使ったバジなど副菜も充実していた。

辛さが物足りない人のための青唐辛子ペーストもあり、かなり激辛でテンション上がった。

本当に激辛なので注意。

まとめ

まだまだ日本で知られざる西インド料理。

一言で言うなら「なんか地味」な感じなのですが、南インド料理にも北インド料理にもない面白いスパイス使いやフレーバーがあり、滋味深い魅力があるといえます。

さらに西インドといっても幅広く、ムンバイ、プネー、コラプールなど特色のある街がたくさんあり、ゴアも西インドにカウントされることもあります。奥深く未知の料理を楽しめるガヤバジさんはとても魅力的で、これからの可能性も感じるお店です。

現地さながらのモーニング営業も是非行ってみたい。

お店の情報

西インドスパイス ガヤバジ (田原町/インドカレー)
★★★☆☆3.35 ■予算(夜):¥2,000~¥2,999

営業時間 :7:00〜

定休日:月曜日

※売り切れや突然のお休みも多いようなのでSNSのチェックをおすすめします。

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西インド料理についてもっと知りたい人へ!

西インド料理に関して笹塚のプリヤマハル東京のオーナーさんにインタビューしたときの記事はこちら。
東京マサラ部28.西インド料理についてInterview【プリヤマハル東京】|カレー哲学 (東京マサラ部)|note
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